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採用活動において、「応募を待つだけでなく、自社が求める人材へ直接アプローチしたい」と考える企業が増えています。そうした攻めの採用ニーズに応えるのが、Indeedのスカウト機能(自動アプローチ機能)です。
本記事では、Indeedスカウト機能の基本的な仕組みから料金体系、設定手順、運用のコツや注意点、よくある質問まで、企業の採用担当者が押さえておくべきポイントを整理して解説します。導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

Indeedのスカウト機能は、企業が条件にマッチする求職者に対して、求人情報を直接届けることができる仕組みです。従来の「応募を待つ」採用から、「企業から働きかける」攻めの採用へとシフトするためのツールとして注目されています。
なお、Indeedの企業向け管理画面では正式名称が「自動アプローチ機能」となっており、求職者側では「スカウト」として表示されます。
スカウト機能は、企業側が設定した条件をもとに、経験やスキルがマッチする求職者に対して自動で求人情報を届ける仕組みです。
求職者がIndeedで自社の求人を能動的に検索しなくても、企業側からアプローチできるため、これまで接点を持てなかった層との出会いが生まれます。
特に転職活動を本格化していない潜在層にもリーチできる点が大きな特徴です。応募が集まりにくいポジションや、特定のスキルを持つ人材を採用したい場面で、母集団形成の有効な手段となります。
実際に「待ちの採用」では出会えなかった層と接点を持てるようになるため、選考母数の拡大と質の向上の両面に貢献します。
Indeedのスカウト機能には、自動アプローチと手動アプローチの2種類が用意されています。
自動アプローチは、あらかじめ設定した条件に基づいてシステムが対象者を抽出し、自動でメッセージを送信する方法です。
一度設定すれば継続的にアプローチが行われるため、採用担当者の工数を抑えながら多くの候補者にリーチできます。
一方、手動アプローチは「Airワーク 採用管理(バージョン2.0)」を利用している場合に使える方法で、採用担当者が候補者一人ひとりの履歴書やプロフィールを確認しながら、個別にメッセージを送信します。
重要なポジションや、ミスマッチを避けたい採用において精度を重視したい場合に適した手段といえます。
スカウト機能は、Indeed単体では利用できません。利用するためには、リクルートが提供する「Airワーク 採用管理」と、Indeedの求人配信プラットフォーム「Indeed PLUS」の連携が前提となります。
具体的な流れとしては、Airワーク 採用管理で求人を作成・投稿し、その求人をスポンサー求人(有料掲載)として設定することでIndeed PLUSが有効化され、スカウト機能が利用可能になります。
なお、Indeed PLUSの利用にあたってはIndeedの利用規約・掲載基準・使用制限が適用されますので、設定前に確認しておくと安心です。

Indeedスカウト機能の利用には、料金面と対象範囲に関するいくつかの条件があります。クリック課金制の仕組みと、利用できる雇用形態・対象者の範囲を理解しておくことが、無駄なコストを防ぐうえで重要です。
スカウト機能の利用にあたって、機能そのものに追加の利用料は発生しません。ただし、利用条件として求人をスポンサー求人(有料掲載)に設定することが必須となります。
課金方式は、通常のスポンサー求人と同様のクリック課金制(CPC)が採用されています。求職者が求人をクリックした時点で初めて費用が発生する仕組みのため、スカウトメッセージを多く送ったからといって料金が増えるわけではありません。
あらかじめ予算上限を設定できるので、想定外のコスト発生を抑えながら計画的に運用できます。
スカウト機能を利用できる雇用形態は、正社員・契約社員・アルバイト・パートの4種類に限定されています。
一方で、派遣社員や業務委託といった雇用形態の募集は対象外となるため、これらの形態で人材を求める場合は別の採用チャネルを検討する必要があります。
また、雇用形態によって設定できる条件項目にも違いがあります。正社員・契約社員では、職歴や学歴、保有資格などのキャリア面の条件が中心となるのに対し、アルバイト・パートでは勤務日数や曜日・時間帯など、働き方の条件を細かく設定できます。
採用したい雇用形態に合わせて条件項目を整えることが、スカウト機能で成果を出す第一歩になります。
スカウト機能のアプローチ対象は、Indeedに登録している求職者に加え、Indeed PLUSの連携先である「タウンワーク」「リクナビNEXT」の利用者にも広がります。これにより、Indeed単体で運用するよりも幅広い候補者層にリーチできます。
ただし、対象になるのはプロフィール公開やレジュメ登録など、一定の条件を満たした求職者に限られる点には注意が必要です。
さらに求職者側でスカウトの受信可否を切り替えられるため、企業からのメッセージは「受け取る」設定をしている方のみに届きます。配信先は企業側で個別に選択することはできず、システムによる自動抽出に基づいて行われる仕組みも理解しておきましょう。

スカウト機能を活用することで、企業の採用活動は受け身の姿勢から能動的な姿勢へと変わります。母集団形成の幅が広がり、希少な人材との出会いや採用工数の削減といった複数のメリットを得ることができます。
通常の求人掲載では、すでに転職活動を始めている人にしか接点を持てません。一方でスカウト機能を活用すれば、「いい求人があれば検討したい」という転職潜在層にもアプローチが可能になります。
潜在層は現職に大きな不満がない場合も多いものの、自社の求人内容や働き方に魅力を感じれば応募につながる可能性があります。
応募者の絶対数が増えるだけでなく応募者の質の幅も広がるため、限られた応募の中から選ぶ採用から、幅広い候補者の中から最適な人材を選べる採用へと変えていくことができるのが大きなメリットです。
国家資格を持つ専門職や、特定の業界経験を持つ人材は、通常の求人広告では出会いにくいケースが多くあります。スカウト機能を使えば、履歴書やプロフィールに登録された情報をもとに、こうした希少な人材にピンポイントでアプローチできます。
経験職種・学歴・保有資格などを条件として設定できるため、自社が本当に必要とするスキルや経験を持った候補者を絞り込んだうえで、求人情報を届けることが可能です。
母集団の量だけでなく質を高めたい採用や、専門性の高いポジションの採用において、スカウト機能は有効な手段となるでしょう。
自動アプローチを使えば、条件に合う候補者の抽出からメッセージ送信までをシステムが自動で行ってくれるため、採用担当者の手間を大幅に削減できます。日々の業務に追われる中でも、設定さえしておけば継続的にアプローチが行われ、機会損失を防げる点は大きな利点です。
また、企業側から働きかけることで認知や応募意欲を高めやすく、応募から面接、内定までの期間を短縮しやすくなります。
応募を待つだけの採用と比較して、採用スピードを高めたい場合や、急いで人材を確保したい場合にも力を発揮するため、繁忙期や急募の場面でも頼れる手段になります。
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スカウト機能の設定は、Airワーク 採用管理の管理画面から行います。求人の選択から条件設定までを順番に進めていけば、難しい操作は必要ありませんが、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
まず、Airワーク 採用管理の管理画面にログインし、求人一覧画面を開きます。スカウト機能を有効にしたい対象の求人にチェックを入れ、「自動アプローチ設定」をクリックします。複数の求人を選択して、まとめて設定することも可能です。
設定画面が開いたら、後述する条件項目を入力し、「保存する」「掲載する」を順にクリックすることで設定が反映される仕組みになっています。一度設定すれば、その後はシステムが自動で対象者を抽出し、求人情報を届けてくれるため、日々の運用工数は最小限に抑えられます。
自動アプローチでは、「必須要件」と「歓迎要件」の2種類で候補者を絞り込みます。必須要件は「絶対に外せない条件」、歓迎要件は「あればより望ましい条件」という位置づけです。
必須要件を厳しく設定しすぎると対象者が極端に少なくなってしまうため、本当に譲れない条件のみに絞るのが効果的です。
一方で歓迎要件は、関連するスキルや経験を幅広く設定することで、よりマッチ度の高い候補者を優先的に抽出できます。バランスをとりながら、自社のターゲット像に合わせて段階的に設定を調整していきましょう。
自動アプローチの設定項目は、雇用形態によって異なります。正社員・契約社員の場合は、希望勤務地・職歴・最終学歴・保有資格・スキルキーワードなど、候補者のキャリアや専門性を重視した項目を設定できます。
アルバイト・パートの場合は、週あたりの勤務日数や平日・休日のシフト、希望雇用期間など、働き方に関する条件を細かく指定できます。
同じ求人媒体でありながら、雇用形態に応じて適切な条件設計ができる点はスカウト機能の強みです。自社が求める雇用形態と人物像に合わせて、各項目をしっかり活用しながら設定を整えていきましょう。

スカウト機能は、設定して終わりではなく継続的な改善を前提とした運用が必要です。求人原稿の質、ステータス更新、条件設定の検証という3つの観点を意識することで、徐々に効果を高めることができます。
スカウト機能の成果は、配信される求人原稿の内容に大きく左右されます。条件にマッチした求職者にメッセージが届いても、求人原稿に魅力がなければ応募にはつながりません。
求人タイトルは「営業職募集」のような汎用的な表現ではなく、「年間休日120日以上の法人営業職」のように、求職者が具体的に働く姿をイメージできる内容にすることが大切です。
仕事内容、求める人物像、福利厚生なども、ターゲットの関心に合わせて具体的に記載しましょう。原稿の質はマッチング精度にも影響を及ぼすため、定期的に内容を見直して改善していくことが推奨されます。
スカウト機能のマッチング精度は、応募者ステータスの更新によって徐々に向上していく仕組みになっています。応募者を「未対応」のまま放置せず、書類選考中・面接中・通過などの実態に合ったステータスに更新することで、システムの機械学習が進みます。
特に、書類選考や面接を通過した候補者のステータスは優先的に更新するようにしましょう。
これによりシステムが「自社が評価する人材像」を学習し、より精度の高いマッチングを実現できるようになります。最低でも週に1回はステータスを確認・更新する運用ルールを設けると、機械学習の効果を継続的に得やすくなり、長期的な採用効率の改善につながります。
歓迎要件の設定は、複数のパターンを検証しながら最適化していくことで費用対効果を高めることができます。
たとえば、専門スキル特化型のパターンと、汎用スキル中心のパターンを用意し、一定期間ごとに切り替えながらクリック数や応募単価を比較していく方法が有効です。
検証の際は、表示回数・クリック数・応募数・応募単価などの指標を記録しておくと、どのパターンが自社にとって最適なのかを客観的に判断しやすくなります。
地道なPDCAの積み重ねが、無駄なクリックの削減やマッチング精度の向上につながり、結果として採用効率の改善とコスト最適化の両立が見えてくるようになります。

メリットの大きいスカウト機能ですが、事前に押さえておくべき注意点もいくつかあります。条件設定のミスや雇用形態の制約、メッセージ編集の制限などを理解したうえで運用することが、トラブル回避につながります。
ターゲットの条件設定が甘すぎると、自社の求人と関連性の低い求職者にまでメッセージが届いてしまい、求職者からブロックされるリスクが高まります。
ブロックが増えると企業のイメージが損なわれるだけでなく、システム側でスパム的な配信と判断されてアプローチの効果自体が下がる可能性もあります。
こうしたリスクを避けるためには、必須要件と歓迎要件をバランス良く設定し、求人内容と候補者像のミスマッチを最小限に抑えることが重要です。また、配信開始後も応募状況やクリック状況を確認しながら、条件の見直しを継続的に行うことが大切です。
一度設定したまま放置せず、運用しながら最適な条件を見つけていく姿勢が成果を左右します。
Indeedスカウト機能の対象雇用形態は、正社員・契約社員・アルバイト・パートに限定されています。派遣社員や業務委託といった雇用形態の募集には対応しておらず、これらの形態で人材を確保したい場合は他の採用チャネルとの併用を検討する必要があります。
採用戦略を立てる際は、自社が必要とする雇用形態がスカウト機能の対象に含まれているかを最初に確認しましょう。
場合によっては、業務委託として想定していたポジションを契約社員に切り替えるなど、雇用形態自体を見直すことで活用できるケースもあります。スカウト機能の制約を理解したうえで、全体の採用設計に組み込んでいくことが重要です。
自動アプローチで送信されるメッセージは、求人情報をもとにシステムが自動生成する仕組みとなっており、企業側で文面を個別に編集することはできません。設定時にプレビューで内容を確認することは可能ですが、文章を直接書き換えることはできない点を理解しておく必要があります。
そのため、メッセージの内容を改善したい場合は、元となる求人原稿のタイトルや仕事内容、ターゲット条件を見直すことで、間接的に質を高めるアプローチが必要になります。
なお、手動アプローチではより柔軟な対応が可能なため、ポジションの重要度や採用したい人物像の希少性に応じて、自動と手動を使い分けるのが現実的な活用方法といえるでしょう。
ここでは、Indeedスカウト機能の運用にあたって担当者から寄せられることの多い疑問について整理しました。送信先の選択や受信設定、自社運用が難しい場合の対処法など、導入前に把握しておきたいポイントを確認しましょう。
自動アプローチでは、どの求職者にメッセージを送るかを企業側で個別に選択することはできません。条件に合致する対象者をシステムが自動で抽出し、配信が行われる仕組みになっているためです。同様に、送信履歴を一覧で確認することも基本的にできません。
ただし、自動アプローチ経由で応募があった場合は、応募者管理画面で経路を確認することが可能です。
誰にどのメッセージが届いたかをきめ細かく管理したい場合は、Airワーク 採用管理(バージョン2.0)で利用できる手動アプローチを併用するのが現実的な選択肢になります。自動と手動を組み合わせることで、効率と精度のバランスを取りやすくなります。
求職者は、自身のプロフィール設定からスカウトメールの受け取り可否を切り替えることができます。受け取らない設定にしている求職者には、企業からのメッセージは届きません。
つまり、企業からアプローチが届くのは「スカウト受信を許可している」かつ「企業側で設定した条件に合致した」求職者に限定される仕組みです。
これにより、求職者の意思に反したメッセージ配信が起こりにくい設計になっており、求人媒体としての健全性を保つとともに、企業のブランドイメージも守られやすい構造になっています。
スカウト機能を効果的に運用するには、求人原稿の作り込み、条件設定の最適化、ステータス更新、改善サイクルの実行など、一定の時間と専門知識が求められます。
社内に採用専任の担当者がいない中小企業では、自社運用に限界を感じるケースも少なくありません。
その場合は、Indeedの認定パートナー代理店や、採用支援に強い外部サービスへの相談が選択肢となります。
Indeed PLUSとの連携に対応した採用支援ツールを活用すれば、複数の主要求人媒体への一括掲載や運用改善の伴走支援を受けながら、効率的に採用活動を進めることができます。社内のリソース状況や採用課題に応じて、自社運用と外部活用を組み合わせて検討するのが現実的な選択肢です。
Indeedスカウト機能は、応募を待つ採用から、企業から働きかける攻めの採用へとシフトするための有効な手段です。
料金体系や利用条件、設定手順を正しく理解し、求人原稿の質や条件設定の最適化を継続することで、採用効率を着実に高めていけます。自社運用が難しい場合は、外部の専門サービスを活用しながら、自社に合った運用体制を構築していきましょう。
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