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求人の件数が多い企業ほど、1件ずつ手で登録していく作業は現実的ではなくなります。そこで使われるのが「フィード」と呼ばれる仕組みです。ただ、調べてみても「データフィード」「XMLフィード」「クローリング」といった言葉が混在していて、何がどう違うのか分かりにくいのではないでしょうか。本記事では、Indeedのフィードとは何かを整理し、クローリングとの違い、連携でできること、始め方、運用上の注意点までを採用担当者の方に向けて解説します。

まず言葉の意味から整理します。フィードは、求人を扱う現場では一般的な仕組みですが、採用担当者が日常的に触れる言葉ではありません。

目次
フィードとは、複数の求人情報を決められた形式のデータにまとめ、求人サイト側へ渡す仕組みのことです。1件ずつ画面から入力するのではなく、データごと受け渡す点が特徴です。
イメージとしては、求人票を1枚ずつ手渡しするのではなく、全求人を一覧表にしてまとめて提出するようなものです。50件あっても500件あっても、渡す作業は1回で済みます。
そのため、求人数が多い企業や、複数拠点で頻繁に募集が入れ替わる企業ほど効果が大きくなります。逆に、求人が数件しかない企業であれば、手で登録したほうが早いこともあります。
「データフィード」「XMLフィード」という言い方も見かけますが、指しているものはほぼ同じです。
XMLは、項目名と内容をセットで記述するデータの書き方です。職種名・勤務地・給与・仕事内容といった情報を、決められたルールに沿って並べていきます。
採用担当者がXMLそのものを書くことは、実務上まずありません。システムや代行会社が用意するものと考えておけば十分です。
Indeedに求人を出す方法として公式に案内されているのは、直接投稿と、ATS(採用管理システム)経由の2つです(*1)。
直接投稿は、Indeedの画面から会社情報や求人概要を入力して掲載する方法です(*2)。採用ページを持っていない企業や、短時間で掲載を始めたい場合に向いています。
一方、フィードはこのATS側で使われている仕組みにあたります。採用担当者から見ると「ATSに求人を登録したら、Indeedにも出ていた」という状態の、裏側で動いているものです。
フィードを調べると必ず出てくるのが「クローリング」です。混同されやすいので、違いを整理しておきます。

クローリングは、Indeed側が企業の採用ページを巡回して求人情報を読み取り、掲載する仕組みです。企業側は自社サイトに求人を載せておくだけで、データを送る作業はありません。
手間がかからない反面、いつ読み取られるか、どこまで正しく読み取られるかを企業側で制御できません。サイトの作りによっては、意図した内容で掲載されないこともあります。
フィードは逆に、企業側(または利用しているシステム側)が求人データを用意して渡します。何を載せるかを企業側で決められるため、内容のずれが起きにくいのが利点です。
違いを整理すると次のようになります。
| 項目 | クローリング | フィード |
|---|---|---|
| データの流れ | Indeed側が読みに来る | 企業・システム側から渡す |
| 掲載内容の制御 | サイトの作りに左右される | 渡す内容を決められる |
| 準備するもの | 採用ページ | 決められた形式のデータ |
| 更新の反映 | 巡回のタイミング次第 | データを更新したタイミング |
Indeedの公式サイトで現在案内されている掲載方法は、直接投稿とATS(採用管理システム)の2つです(*1)。採用担当者が自分でフィードを用意する形は、一般的な選択肢としては示されていません。
そのため実務上は、「フィードを使いたい」ではなく「フィードに対応したシステムや代行会社を選ぶ」という考え方になります。
なお、クローリングの扱いは過去から変化しています。現在の自社の掲載がどの方式で行われているかは、使っているシステムの提供元に確認するのが確実です。
フィード連携にすると、採用担当者の作業がどう変わるのか。実務の視点で見ていきます。

もっとも分かりやすい効果が、登録作業の削減です。求人が10件なら手入力でも回りますが、100件、500件となると現実的ではありません。
多拠点展開している企業、職種が細かく分かれている企業、季節で募集が入れ替わる企業では、この差が大きく効きます。
逆に求人が数件で、年に数回しか募集しない企業であれば、直接投稿のほうが手軽です。件数と更新頻度から判断してください。
手入力で運用していると、募集が埋まったのに求人を止め忘れる、給与改定が一部の求人にしか反映されていない、といった漏れが起こります。
フィード連携であれば、元のデータを直せば全求人に反映されます。最低賃金の改定や待遇の変更など、全件に関わる修正があるときほど効果が出ます。
採用が決まった求人を止める作業も、元のデータ側で完結します。止め忘れによる無駄な広告費も防げます。
求人データをまとめて持っておく形にすると、Indeed以外の求人サイトにも同じデータから配信できるようになります。媒体ごとに原稿を作り直す必要がありません。
媒体によって必要な項目や書き方のルールは異なりますが、そこを自動で変換する仕組みを持つサービスもあります。
複数媒体を併用している企業にとっては、作業時間の削減としてもっとも効果が大きい部分です。
実際に導入する場合、何から考えればよいのかを整理します。

前述のとおり、Indeedの公式案内では直接投稿とATSの2つが示されています(*1)。フィードを自社で直接扱うのではなく、対応しているシステムや代行会社を選ぶ形が実務上の進め方です。
システムを選ぶ際は、次の点を確認してください。
自社のシステムからデータを出す場合は、求人情報を決められた形式に整える作業が発生します。職種名、仕事内容、勤務地、給与、雇用形態といった項目を、過不足なく揃える必要があります。
ここで問題になりやすいのが、社内のデータがそのままでは使えないことです。勤務地が「本社」としか入っていない、給与が「規定による」のままになっている、といったケースはよくあります。
データを整える作業は、実質的に求人票を作り直す作業でもあります。システムの話というより、求人内容の整理から始まると考えておいてください。
見落とされやすい点ですが、フィードで渡した求人にもIndeedの掲載基準は同じように適用されます。まとめて渡せば審査が緩くなるということはありません。
特に、1つの求人に複数の職種や勤務地が混ざっていると掲載されません。データを作る段階で「1職種・1勤務地」に分けておく必要があります。
件数が多いぶん、基準に合わない求人が大量に発生する可能性もあります。最初に設計を間違えると、まとめて掲載されないという事態になりかねません。
導入後に起こりやすい問題を3つ挙げます。

フィードの利点は「まとめて反映されること」ですが、これは裏を返せば、誤りもまとめて反映されるということです。
項目の設定を1つ間違えただけで、全求人が掲載されなくなることもあります。変更を加えたあとは、必ず実際の掲載状況を確認してください。
データを更新しても、掲載にすぐ反映されるとは限りません。システム側の送信タイミングと、Indeed側の審査の両方を経るためです。
Indeedでは、求人を投稿して審査を通過した後、最大72時間で掲載が始まると案内されています(*2)。急ぎの募集では、この時間を見込んで前倒しで更新しておいてください。
検索すると「Indeed フィードバック」という言葉も出てきますが、これは本記事で扱っているフィードとは関係ありません。
フィードバックは、応募者への選考結果の連絡や、サービスへの意見といった意味で使われる言葉です。求人データを渡す仕組みの話ではありません。調べ物の際に混ざりやすいので、区別しておいてください。
フィード連携で本当に難しいのは、技術的な設定ではありません。求人データを「1職種・1勤務地」に整理し、掲載基準を満たす内容に揃え、それを更新し続けることです。件数が多いほど、この作業が重くなります。

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Indeedのフィードとは、複数の求人情報を決められた形式のデータにまとめて渡す仕組みです。データフィード・XMLフィードという呼び方も、指しているものはほぼ同じです。Indeed側が自社サイトを読みに来るクローリングとは、データの流れも掲載内容の制御のしやすさも異なります。Indeedの公式案内では掲載方法として直接投稿とATSの2つが示されており、実務上は「フィードに対応したシステムや代行会社を選ぶ」という進め方になります。求人件数が多い企業ほど効果が大きい一方、元データの誤りも全件に反映されるため、1職種・1勤務地への整理と、変更後の掲載確認が欠かせません。
出典
*1 「掲載の仕組みと流れ|Indeed(インディード)」https://jp.indeed.com/求人広告/flow
*2 「無料掲載の仕組み|Indeed(インディード)」https://jp.indeed.com/求人広告/free-plan

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